- スクワットを行うメリット
- 効果が現れるまでの期間
- 正しいフォームとバリエーション種目
スクワットの効果はいつからあらわれる?

スクワットに限らず、筋肉が見た目からわかるくらいに変化が出るのは10週目以降からと言われています。
そのため、短期間での効果は期待しすぎず、気長にボディメイクをおこないましょう。 参考:トレーニングと筋の肥大を考えようキングオブエクササイズ「スクワット」で得られる3つの効果

・基礎代謝量のアップ
・姿勢改善
カロリー消費量のアップ
太もも周りは大きな筋肉が密集しており、スクワットでは主に下記の筋肉たちを鍛えることができます。
- 太もも前側の大腿四頭筋
- 太もも裏のハムストリングス
- お尻の臀筋群(でんきんぐん)
基礎代謝量のアップ
スクワットは正しいやり方を身につければ、足だけではなく全身を鍛えることができる筋トレです。
そのため、全身の筋肉量がアップし、基礎代謝が増えやすくなります。 下半身意外で主に鍛えられる部分は3ヶ所。- お腹
- 背中
- 腰
姿勢改善
「デスクワークで首肩がダルい」「朝起きると腰が痛い」そんな猫背や反り腰による悩みをお持ちの方にもスクワットはおすすめです。
- 背筋を伸ばしたまま行うため、背筋の強化により猫背を改善
- スクワット中は常に腹圧(お腹に力をいれて踏ん張る状態)をキープするため、反り腰が改善
しかし、中には続けていても効果が出ない方もいます。それはなぜなのでしょうか?
その理由は不適切な強度・間違ったフォームで行っているから。この後は時間を無駄にしないための正しいフォーム・筋トレする頻度について解説します!
スクワットの効果を高める正しいフォームと頻度

筋トレは量より質!毎日運動しても・回数多くやっても間違ったフォームでは効果を出せません。
弱すぎるor強すぎる負荷も同様です。結果を出すには基本となるフォームや最低限、意識すべきポイントを理解することが欠かせません。正しいフォームと適切なトレーニング強度・頻度を理解して、イメージ通りのボディメイクを実現させましょう!
スクワットの基本動作
【やり方】
- 足を肩幅ほどに開く
- 背筋を伸ばして両手を胸の前で握る
- 背筋を伸ばしたまま、カカト重心を意識して、真下にしゃがむ
- 地面を押すように立ち上がる
【よくある間違ったフォーム】
- 内股(膝がつま先より内側に向いている状態) → 膝のケガを誘発しやすい
- 腰が丸まっている → 腰痛を誘発する
- 上半身が前に倒れすぎている (肩が膝より前にある) → 全身を鍛えられない
- 立ち上がったときに膝を伸ばしきっている → 筋肉への刺激が緩み効果が減ってしまう
絶対見逃せない正しいスクワットのポイント

ポイント①肩甲骨を内側に寄せる
肩甲骨を内側に寄せると、背中の筋肉に刺激が入り、背筋を伸ばしたフォームがキープしやすくなります。 主に鍛えることができる筋肉は以下4つです。- 僧帽筋(そうぼうきん)下部
- 菱形筋(りょうけいきん)
- 広背筋(こうはいきん)
- 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
また、肩甲骨周りには「褐色脂肪細胞」と呼ばれる代謝を上げる細胞が存在しており、刺激することでダイエット効果も促進してくれます。
肩甲骨を内側に寄せられていないと、背中が丸まり、前方への転倒や腰痛の誘発に繋がり兼ねません。 立ち上がる瞬間、つま先重心になりやすい方は注意しましょう。ポイント②地面を押すように立ち上がる / 腹圧を高める
スクワットでお腹を鍛えるためには腹圧は重要です。 しゃがむときも、立ち上がるときもお腹に「グッ」と力を入れておきましょう。 腹圧をいれるためのコツは地面を押すように立ち上がること。 腹圧が抜けると踏ん張りが効かず、以下のような症状がスクワット終了後に現れます。- 腰が重い / 痛い
- 太もも前にしか効いている感じがしない
- 膝に違和感がある / 痛い
ポイント③つま先と膝は同じ向き / やや外側
正しいスクワットとは、つま先と膝の向きが同じであること。 これはスクワットのバリエーション種目においても同じです。 基本的に右足は10時〜11時 / 左足は1時〜2時の方向に膝とつま先を向けて行います。 1番避けていただきたいフォームは、ニーイン(つま先より膝が内側に向いている状態)での実施。太もも前の外側にある「大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)」にばかり負荷が集中し、回数を重ねるごとに膝の靭帯にもダメージを与えてしまう危険なフォームです。 ニーインのスクワットをしている方に多い症状は4つあります。- 膝の外側に突っ張り感がある / 熱を帯びている感じがする
- 膝のお皿の下に突っ張り感がある
- しゃがんだとき、股関節の付け根に詰まっている感じがする
- 日常的に股関節の付け根にジンジンとした鈍痛がある
スクワットの効果を高めるセット数・頻度

頻度はしっかり追い込むなら週1 / 適度(ちょっときついくらい)に追い込むなら週2回でOKです。
多くの筋肉を動員するスクワットは力を発揮しやすい分、筋肉へのダメージも激しいので、やりすぎると疲労困憊におちいってしまう可能性があります。
特にバーベルを担いで行うスクワットは、扱う重量が大きいほど高負荷となるので注意が必要です。
以下にて体力レベル・目的別のセット数・回数の目安をまとめました!
目的 | 強度 | メニュー | 休憩時間 | 負荷の目安 | 頻度 |
---|---|---|---|---|---|
1.基礎筋力をつけたい | 65〜80% | 10〜15回×3〜5セット | 30秒 | 20回 | 2回 / 週 |
2.下半身の筋肉を大きくしたい | 80% | 10回×3セット | 60秒 | 15回 | 1〜2回 / 週 |
3.引き締めたい | 50~60% | 20~30回×5セット | 60秒 | 30~40回 | 2回 / 週 |
4.足の最大筋力を高めたい | 90% | 4回×2セット | 120〜180秒 | 6~8回 | 1回 / 2週 |
備考 | 1回できる負荷を100%とした場合の数値 | 1セット目の段階で連続で行える最大回数 |
ダイエット効果の高いおすすめスクワットメニュー

スロースクワット
フォームは基本的なスクワットと同じです。違いは1回にかける時間が長いこと。
しゃがむ・立ち上がるときに4秒ずつ(8秒 / 回)かけて行いましょう!
実施時間が長くなる分、筋肉にもより強い負荷を与えることができます。
まずは8回×3セット → 8回×5セット → 15回×3セット → 15回×5セット…から初めてみましょう。
最大20回×5セットまで行えるようになると、バーベルを肩に担いたスクワットでも体重の半分以上は扱えるレベルと言えます。
【注意点・コツ】
- 秒数カウントを感覚でやると追い込みきれない可能性があります。正確にカウントするために、タイマーを使って行いましょう
- 8回×3セットでフォームが崩れてしまう方は、イスの背もたれ・手すり・壁に手をつけて行いましょう。負荷を軽減することができます。
ワイドスクワット
ワイドスクワットは足幅が基本的なスクワットよりも広くなる分、内ももの筋力強化・引き締めに効果的です。
膝がつま先より内側に向いた内股で行ってしまうと、太もも外側にばかり効いてしまうため、膝を意識的に外側に開くようにしましょう。「内もものたるみを解消したい」「スクワットで内ももを使っている感覚がわからない」という方に是非チャレンジしてみてください。
【やり方】
- 足を腰幅から拳3~4つ分、外に開く
- 背筋を伸ばして、両手は胸の前で握る
- つま先と膝を同じ向き(やや外側)にして、太ももが床と平行になるまでしゃがむ
- 地面を押すようにして立ち上がる
しゃがむ・立ち上がるときは2秒ずつかけて行いましょう。慣れてきたら1回の秒数を長くすると負荷を上げることができます。
【注意点・コツ】
- 膝が内側に向いてしまう方は、足幅を拳1つ分狭くする
- 立ち上がったときにお尻を締める
- 体が硬い方は、無理に引き伸ばすと股関節・膝のケガに繋がりかねないので、可能な範囲で足幅を広げましょう。
バウンドスクワット
バウンドスクワットは自宅で行える筋トレの中でも、最上位クラスに負荷が高い筋トレです。
弾むことによる急な加速と減速動作により、筋肉に強い刺激を与えることができます。
しっかり効かせるためには基礎筋力が必要なので、初めてスクワットを行う方にはおすすめしません。
基本的なスクワットで20回×3セットをこなせる筋力がついてから実施しましょう。
【やり方】
- 足を腰幅から拳2~3つ分、外に開く
- 背筋を伸ばして、両手は胸の前で握る
- つま先と膝を同じ向き(やや外側)にして、太ももが床と平行になるまでしゃがむ
- 太ももが床と平行になる深さまでしゃがんだら、3回バウンドする
- 地面を押すようにして立ち上がる
12回×3セットから始めて、慣れてきたら回数やセット数を増やしましょう。 回数は最大20回・セット数は5セットまで行えるようになると筋力もついてきて、以前よりも階段の上り下り・長時間の歩行も楽になっているでしょう。
【注意点・コツ】
- 他のスクワットよりも腹圧を入れる意識が必要
- 弾むことにより、バランスが崩れやすい。常にカカト重心を意識
- 強度が高いので、休憩(インターバル)は60秒~最大90秒までOK
まとめ

スクワットは多くの関節・筋肉が関与する筋トレだからこそ、正しいフォームで行えば全身を鍛えることができる筋トレです。
しかし、間違ったフォームでは全身を使うことができないため、結果につながらない方も非常に多い。
そうならないためには、基本フォームの習得が何よりも大切です。
何事も基礎ができていないと応用が効かないように、筋トレも基本フォームを理解しているからこそ最大の効果を得ることができます。
スクワットをするときは、この記事を見返してから実施してみてください。
一生使える体作りの知識を身につけて、リバウンドしない人生史上、最高の体を手に入れましょう!

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