2025.5.19

「食べ物に興味をなくす方法」を知れば痩せられる?身体作りのプロが実践する方法・考え方を紹介

「ダイエットが成功している人は、食べ物に興味がないんだろうな...」 このように考えている方が多いのではないでしょうか? 実際、トレーニングやダイエットを頑張っている方の中で食べ物に興味がない方は少ない傾向にあります。 しかし食べ物への興味を無くせば、痩せられるわけではありません。

食べ物に興味をなくす ≠ 痩せられる

繰り返しになりますが、食べ物に興味をなくす事ができても、痩せられるわけではありません

食べ物に興味がない人もしっかりと栄養をとっている

たとえばゴリゴリのマッチョでも好きなものを好きなだけ食べている方は少ないです。もちろん身体作りために我慢している人もいれば、もともと食事に興味がない方もいるでしょう。 しかし、栄養は不足していない方が多いです。 というのも食事の代わりにプロテインやサプリメントで「タンパク質」を始めとした栄養素を補給しているからです。 特にトレーニング後は筋肉が損傷し「筋分解」が起こりますが、プロテインやサプリメントを補給することで筋分解を防ぐことができる。「筋肉量」を維持できれば、代謝を上げ、痩せやすい体を作ることができます。 つまりダイエットにおいて「食」に興味がなくても食事以外の方法で栄養素を補給できれば問題ないのです。

必ずお腹は減る

もし食への興味を失ったとしても、かならずお腹は減ります。 胃がからっぽになることで、脳は飢餓状態だと錯覚してしまい、お腹が減る感覚が必ず生じるからです。身体の意思に反して食事を我慢すると生活に支障が生じます。 参考:大腸内視鏡.jp たとえば、
  • お腹が減りすぎて集中できない
  • 空腹で力が出ない
  • 空腹の反動でむしろ暴食
ストレスや体重増を招く可能性もある。 このように食べ物に興味をなくすことはダイエットにおいて正しい手段とは言えません。正しいダイエット法について次の章で詳しく解説します。

食べ物に興味をなくすのではなく、カロリーを抑えている

ダイエットにおいて一番重要なことは、消費カロリー>摂取カロリー。つまり身体が消費できる分しか食べないこと。 ダイエットを成功させている方はこの法則に基づき、食事をうまく調整することで痩せることができている。では、詳しくみていきましょう。

必要なカロリー分しか食べない

ダイエット成功者のほとんどの方は、1日に必要なカロリーしか食べていないです。

基礎代謝・生活活動代謝をもとにカロリーを調整

1日に必要なカロリーは個人差がありますが、「基礎代謝」「生活活動代謝」などを参考にしましょう。
※基礎代謝


・1日寝ていても消費されるカロリー ※生活活動代謝


・身体を動かすときに使われる消費エネルギー
参照:厚生労働省「e-ヘルスネット」 「基礎代謝」や「生活活動代謝」を把握することで、1日にどれだけのカロリーを食べれば太ってしまうのか理解することができます。 たとえば、30歳の女性で「身長160cm、体重65kg、日常生活でほとんど運動しない」方の1日の消費カロリーは1,662.9kcal。(※こちらより計算できます) この消費カロリーを参考に毎日の摂取カロリーを考えることこそ、多くのダイエット成功者が食事を行いながら痩せることができている秘訣です。

特にタンパク質・炭水化物の摂取を意識する

栄養素によってカロリーは異なります。たとえば三大栄養素のなかでも、タンパク質1gと脂質1gでは同じグラム数ですが、カロリーが違います。以下は1gあたりのカロリー。
  • タンパク質4kcal
  • 脂質9kcal
  • 炭水化物4kcal
参考:グリコ「栄養成分百科」 なので、ダイエットにおいては、できる限りカロリーが少ない栄養素を摂取することも大切。 上記のとおり特に意識的に摂取したい栄養素は「タンパク質」「炭水化物」。 「脂質」には、「タンパク質」「炭水化物」の2倍以上のカロリーがあるからです。 なので、少量の食事なのに太ってしまっている方の多くの原因に。 タンパク質は、「筋肉」「爪」「臓器」などを作り出す栄養素。炭水化物は、脳や体を動かすためのエネルギー源。 トレーニングを行い、筋肉を作るために欠かせない栄養素なので「タンパク質」「炭水化物」を心がけて摂取しましょう。

低カロリーで満足感のあるものを食べる

前述のとおり、胃が空っぽになると脳が飢餓状態を錯覚して空腹を感じています。 なので、ダイエットの際は、低カロリーで満腹感の出る食事を行うことが大切です。 たとえば、以下の食べ物は低カロリーで満腹感も得られやすいためぜひ参考にしてください。
100gあたりのカロリー: 野菜類
・大根:
17.9kcal
・キャベツ:
22.9 kcal
・レタス:12 kcal
・トマト:20kcal
・きゅうり:14kcal 肉類
・鶏胸肉(皮なし):108kcal
・豚ヒレ肉:
112.1 kcal
・砂肝:
93.9 kcal
・レバー:
131.9 kcal 炭水化物
・ジャガイモ:76kcal
・カボチャ:
26.1 kcal
またよく噛むと咀嚼回数が増え、「満腹中枢」を刺激することができます。ぜひあわせて試してみてください。

間食を多くすることで空腹感をつくらない

間食を多くすることで、血糖値が上がりにくくなり「空腹時間」を作りにくくすることが可能です。 一般的に間食と言えば、ダイエットにはマイナスのイメージ。 しかし、間食には空腹時からの暴食・ドカ食いを抑えるメリットもあります。 たとえば、空腹時は誰でもご飯を掻き込みたくなりますよね。お腹が減っているので当然の行為ですが、糖質の過剰摂取により一気に血糖値が上がってしまい、体内では血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌されてしまいます。ただしインスリンには糖を脂肪に変える作用があり、つまり太りやすくなるのです。 一方、適切なタイミングで間食を行うことで、空腹を感じにくくなる。そうすると、暴食・ドカ食いを防ぐことができ、結果的に太りにくくなります。 なお、間食には糖質ではなく、
・プロテイン
・プロテインバー
・サラダチキン
・ジャガイモ
などの「タンパク質」や「炭水化物」を含む食材がおすすめです。なぜならタンパク質や炭水化物は、血糖値を緩やかに上げ、栄養補給もできるからです。

まとめ

もし食べ物への興味がなくなったとしても、痩せられるわけではありません。 むしろ空腹状態をつくり、返っても太ってしまう可能性もあるからです。 では今回の記事のポイントをおさらいしましょう。
・食べ物に興味がなくても栄養補給は必須
・空腹は必ず来る
・食べ物に興味をなくすよりもカロリーを抑えることが重要
・基礎代謝や活動運動代謝を把握する
・低カロリーなものをたくさん食べる
・間食を増やすことで空腹感を減らす
上記のことを実践することで「食べ物の興味をなくす方法」が分からなくても、効率的に痩せることができます。 皆さんも早速実践しましょう。